低速トルクup版 その1→「モーター+モーター式」
低速トルクup版 その2→「エンジン+モーター式」
低速トルクup版 その3→「シフト機構がコンパクトなタイプ」(このページ ↓)
Aがエンジンの場合 | |
「通常の停車時」 | エンジン(A)とモーター(B)は回転停止。尚、モーター(B)はサンギアに接続しておく。 |
「停車時に発電する場合」 | 停車時にバッテリーの電力容量を満たす為に、次の方法で発電して充電する。 ABSの油圧回路により駆動輪のブレーキをロックする事でプラネタリーキャリアをロックし、リングギア用ブレーキは解除しておく。 この状態でエンジン(A)がモーター(B)を駆動する事で発電する。 |
「発進時」 | モーター(B)をサンギアと接続し、モーター(B)で車輌を発進させながらエンジン(A)を始動させる。 リングギアをリングギア用ブレーキでロックさせた状態(=ギア比固定の状態)で、 エンジン(A)とモーター(B)の両者の力を合わせてサンギアを駆動して車輌を発進させる。 (*従来のシステムでは、この発進の際にモーター(B)の動力を使う事ができなかった。) |
「シフトポイントと変速」 | リングギア固定の状態で車輌を加速させ、エンジン(A)が予め設定された回転数に達したら、シフトチェンジして変速を開始する。 変速時にはエンジン(A)の回転速度は熱効率の良い領域で一定に保ったまま、 モーター(B)がリングギアの回転数を変化させてゆく事で変速する。 |
「車輌の減速とシフトポイント」 | 車速が変速域での減速は、エンジン(A)の回転数は一定に保ち、 ドライバーの要求する減速度に合わせてモーター(B)の回転数を低下させる事で車輌を減速させる。 そして更に車速が低下し、モーター(B)の回転数がゼロとなったらシフトチェンジを行い、ギア比を固定する。 ギア比固定域での車輌の減速は、エンジン(A)の回転数を低下させる事で行う。 減速時にはブレーキペダルの踏力に合わせてモーター(B)を制御し、ドライバーの要求する車輌減速度を実現する。 なるべくモーター(B)での回生ブレーキを行う様に制御し、バッテリーへ充電する。 |
「車輌の後退時」 | モーター(B)はリングギアと接続し、エンジン(A)の回転を停止した状態で、モーター(B)が逆回転する事で車輌を後退させる。 (*AとB両者がモーターの場合では、その2つのモーターを逆回転させて強いトルクで車輌を後退させる事ができる。) |
「ギア比固定モードから ギア比可変モード へのシフトチェンジ」 | リングギアをリングギア用ブレーキでロックしたまま、シンクロナイザーをニュートラル位置に移動させ、 エンジン回転速度(A)はそのままに、モーター(B)とリングギアを接続し、 リングギア用ブレーキでロックされたリングギアへ、モーター(B)がリングギアへある程度トルクをかけてから、 そしてリングギアのブレーキを弱めていき(スリップを出し)、ブレーキを解放して変速を開始する。 モーター(B)の回転速度をアクセル開度に合わせて上昇させてゆく。 |
「ギア比可変モードから ギア比固定モード へのシフトチェンジ」 | 車速が低下して、モーター(B)の回転数がゼロとなったらシフトチェンジを行い、ギア比を固定する。 その方法は、まずはシンクロナイザーをニュートラル位置へ移動させ、リングギア用ブレーキをロックさせる。 そしてモーター(B)の回転速度をエンジン(A)と同じ回転速度まで上昇させ、 エンジン(A)とモーター(B)をシンクロナイザーで接続し、 リングギア用ブレーキをロックさせた状態でギア比を固定して走行する。 |